【小説】雪降る夜と流氷の踊り子

小説

夜、巨大な氷上で遠くを見つめるペンギン

彼が見つめる先から、「カーン、カーン」と足音が響く

音先には水色の髪の少女 毎日氷上を跳びまわる彼女の顔は

信仰心に支えられながらも、不安そうだ

動物以外が止まった世界、空も海も動かない。

どれくらい時がたっただろうか 疲れ果てた少女はペンギンの鳴き声で起きた

少女の目には、雪の結晶が降る流氷の上で走り回る彼

霜降りの笑顔にペンギンも笑った

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